日暮れからずっと オレンジとバニラの
かすむビルと 飛行機のライトが
指で切り取った10cmの 空に点を打っている


いつも小さなノイズが 君を少し隔ててる
目を閉じて触れた グラスを倒した

本を開けば 君が栞にした
星の形の葉がひらり落ちる
”海へ行け” と そこには
もう風が冷たい

揺れる海と 缶ビールと
少し枯れた君の声
目を閉じて聴いた
星の葉を拾った

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